100年変わらぬ
「家族愛」の精神
私たち大原商店の力の源泉は、いつも「家族愛」でした。軍人であった父親の戦死により生活が一変し、幼い子供三人を育てる為必死に働く母親の姿を見て、創業者・大原和則は若くして会社を立ち上げました。
そして、和則はこんにゃく製造の修行を積んで独立し、何の後ろ盾もない中、弱冠20歳でこの大原商店を作りました。
私たちはこうした創業者の「家族愛」の精神を受け継ぎ、 従業員の家族、 お取引先様のご家族、 そして何より、お客様のご家族が笑顔で食卓を囲めるよう、 これまでも、これからも、美味しいこんにゃくを製造して参ります。
創業ストーリー
こんにゃくの「これから」を
支えるために
こんにゃくは平安時代に食べられるようになり、江戸時代には国民食となったとされており、日本の食卓には欠かせない伝統的な食品です。
ですが、現在、人口減少や食生活の洋風化から、国内のこんにゃく市場は縮小を続けています。
世の中に様々な美味しい食品が溢れる中、こんにゃくの存在感が薄れていくのは、ある面では当然と言えるかも知れません。 そんな中でも、私たちはお客様が本当に「美味しい」と思い、手に取っていただけるこんにゃく製品を作りたい。
そのために、創業の精神である「家族愛」の心を忘れず、守るべき伝統は守りながら、これまでの概念に囚われずに商品開発に取り組んでいきます。
こんにゃくへのこだわり
昔ながらの「バタ練り」製法
大原商店のこんにゃく作りは、昔ながらの「バタ練り」製法で行われます。
四角い箱の中に大きな羽がついた機械(バタ練り機)でこんにゃく糊を練り上げるのですが、 練り上げる際に羽がバタバタと音を立てるため、この製法は「バタ練り」と呼ばれます。
この製法で作られたこんにゃくは、時間をかけてよく練り混ぜられるため歯ごたえが良く、生地の中に空気が含まれるため味染みが良いのが特徴です。
一般的な量販製品の中には、コスト削減のために大型機械を使用し、短時間で大量にこんにゃく糊を混ぜるため、空気があまり含まれず味染みの悪いものが見られます(ロータリー式)。
弊社の板こんにゃくは、量販向けのものも含め、全て昔ながらのバタ練り製法で時間をかけて生地を練り上げております。
※糸こんにゃく等の一部製品については、空気が含まれることによる内容量のばらつきを抑えるため、バタ練り工程を省くことが有ります。
一昼夜低温熟成・缶蒸し製法
量販品を除く板こんにゃくは、一昼夜低温熟成・缶蒸し製法にて製造しております。
これは、練りあがったこんにゃくを長方形の缶に流し込んで成型し、低温の窯で一昼夜かけて蒸し上げる製法です。
時間をかけてじっくりと蒸しあげるため、灰汁(あく)が飛ばされて苦味が薄れ、こんにゃく独特のうま味成分が凝縮されます。
また、四角い型で成型するため、四隅にきちんと角ができて見栄えが良いのもこの製法の特徴です。
会社概要
1954年 創業
1967年 法人成し、有限会社 大原商店設立
2004年 創業50周年
2007年 創業者 大原和則が逝去
息子の大原光博が2代目社長に就任